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「悠久なる時を描く画家」伊藤ノリヒコに寄せて
成蹊大学名誉教授 村上 光彦

2001年6月伊藤ノリヒコ個展・レセプションにて
伊藤画伯は日本的な画題から出発し、それを深く掘り下げるうちに、人類の相貌の探求という壮大な
課題に到達しました。その実現のために、画伯は地球上をくまなく旅してやみません。
画伯の作品はこのようにして、シルクロードから中米、南米、アフリカにいたるまで地球の横軸のすべてを描いています。
それはまた一方で、まさに悠久の時を感じさせる、時間という縦軸に貫かれています。
画伯は時間の旅人でもあるからです。
わたくしたちは卑小な存在ですが、古代文明の遺跡に立って、風化に堪えて滅びることのない祖先の偉業を見上げると、この世に生きてゆく勇気が湧いてきます。
画伯が描いたピラミットといい、イスタンブールの街の“黄金の輝き”といい、人々がこの地上に生きながら代々引き継いできた夢を感じさせてくれます。
題材は時間的にも空間的にも多岐にわたりますが、画伯は一枚一枚の絵画作品にその夢を描き込んでい ます。
その一枚一枚に接するとき、この豊かな夢を表現しながら画伯が感じた喜びが、生き生きした筆触をつうじて伝わって参ります。
画伯にこれらの絵を描かせた感動が、画伯からわたくしたちの心に流れ込んできます。
そしてわたくしたちは、画伯自身の歓喜に共感するのです。
このたび、これまでの歩みの総まとめともいえる絵画作品並びに旅の紀行文をホームページ上で多くの方々にご紹介されることは、大変喜ばしいことです。
これはかならずや、伊藤則彦画伯の新しい旅立ちを示す里程標ともなるでしょう。
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お問い合わせ先
伊藤ノリヒコ アトリエ
〒297-0002千葉県茂原市千町3819-13
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